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by Tibbets_EnolaGay
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自殺者というのは、統計数字に過ぎない
政府、自殺統計を抑止に活用へ 地域別に発生の特性分析 2010年1月25日 16時45分
Excite エキサイト : 社会ニュース
[共同ニュース]
政府、自殺統計を抑止に活用へ 地域別に発生の特性分析
 1998年から昨年まで12年連続で3万人を超えた自殺者を減らすため、政府は25日までに、警察庁が集約した自殺者の居住地や職業、年齢などの統計データを基に地域ごとに自殺発生の特性を分析、対策づくりに活用する方針を決めた。警察庁と自殺対策を所管する内閣府が、プライバシーを守りながら分析できるデータ処理プログラムの作成を開始。昨年1年分の分析結果の年度内発表を目指す


自殺の防止などというお題目が、いつの世も空論の積み重ねであることは、誰もが知っている。
※しかし、政府の”対策”予算を官僚が奪い合うための格好のおいしい口実であることは確かだ。

ともあれ、この記事を読む限り、結局”自殺者”というのは国にとって数値でしかないことが良く分かる。
「データ処理」のシステムなどを構築するのに”自殺対策”などという口実で、国の予算が使われるわけだ。

原因について、真剣に考慮することも、真の”対策”が検討され講じられることもない(※こういう議論に参加しているほとんどの人はその”対策”とやらに意味がないことをあらかじめ知っている)。

論じられるのは、あくまで、統計学上の数字であり、人間の命の尊厳や権利のことではないし、社会の質を問うことでもない。

食うに困らない、生きていくうえで何の悩みも無い人々からすると、日経平均や、東証に上場している大企業の株価ほど(あるいはそれ以下)の意味しかない。

かつて、ナチス・ドイツのユダヤ人強制収容所では、ユダヤ人の命は収容所を運営するためにかかるコストと、殺処分する人数を秤にかけたものでしかなかった。
原子爆弾を、当世随一の物理学者や数学者の知能を結集して開発し、日本の二箇所に落とした連中も、その国家プロジェクトにかけた費用と、殺戮する人々の命を天秤にかけたに過ぎない。

今この国は積極的に人の命を奪っているわけではないが、その責任を回避し状況を容認しているという意味で(そしてそれを単なる統計学上のツールでもてあそんでいるという意味で)同質である。

この数が、彼らの”防止対策”にも関わらず、数百万人という単位に増えたとき彼らはどうするのだろうか。

しめしめとほくそ笑むのだろうか?

それとも、しかめつらしく、「もっとたくさんのデータを管理するサーバが要る」とさらにシステム増設の予算を要求するのだろうか?
by Tibbets_EnolaGay | 2010-01-25 18:45 | 世俗的なこと
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