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偏見に満ちた日々の雑感・・・とHR/HMや映画のレビュー
by Tibbets_EnolaGay
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ジェノサイドはソリューションか?
<逮捕監禁致死>死亡男性入居知らされず、施設側が突然拘束 [ 05月09日 03時00分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース
 問題を抱える若者の支援施設「アイメンタルスクール」(名古屋市北区)の入居男性(当時26歳)が死亡した逮捕監禁致死事件で、男性は施設に入居することを事前に知らされていなかったことが8日、愛知県警北署捜査本部の調べで分かった。早朝の自宅で見知らぬ施設関係者に突然“拉致”され、激しく抵抗したとみられるが、移動する車内で無理やり押さえつけられたことが直接の死因となった可能性が強いという。捜査本部は施設の入居手続きに重大な問題があったとみている。

 調べでは、男性の入居のきっかけは、両親が見た施設を紹介するテレビ番組だった。今年3月下旬、両親は施設を運営する杉浦昌子容疑者(49)に連絡。その後、杉浦容疑者らスタッフと数回にわたって面談を重ね、施設の見学もした。一方で、両親は男性をこの施設に入居させることを本人には告げなかったという。

 入居日の4月14日、杉浦容疑者ら施設関係者6人が男性宅を訪れたのは午前5時ごろで、男性は自室で寝ていたところを突然、6人に囲まれて押さえ込まれ、拉致されるように強引に車に連れ込まれたという。

 その際、男性は激しく抵抗したというが、捜査本部は男性が突然の出来事に言いようのない恐怖感を覚えたため暴れたのではないかとみている。しかし、施設側は男性の心理状態に配慮することなく、東京―名古屋間を車で移動する間中、床にうつぶせの状態にさせ、背中を押さえつけたり、手首や足首を手錠で拘束するなどした。

 捜査本部は、男性が施設に運ばれるまでの長時間にわたって不自然な姿勢で押さえつけられたことや、激しく抵抗した際の打撲や傷などがきっかけとなって、内臓障害を併発し、外傷性ショック死につながったのではないかとみている。

 また、本人の同意なく強引に施設に連れ込まれた入居者はほかにもいるといい、施設の運営実態の解明を進める。【米川直己】

NPO代表ら7人逮捕 愛知、監禁致死容疑 [ 05月08日 13時22分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース
共同通信

 引きこもりの若者らを支援する特定非営利活動法人(NPO法人)「アイメンタルスクール」の施設=名古屋市北区=に入所した無職男性(26)が外傷性ショックで死亡した事件で、愛知県警北署は8日、手錠などで男性を拘束した際、手足などにできた傷が原因で死亡させたとして、逮捕監禁致死容疑で、法人代表理事の杉浦昌子容疑者(49)ら7人を逮捕した。
 逮捕されたのは杉浦容疑者のほか、施設で働く従業員や入所していた男子高校生(16)ら。
 調べでは、杉浦容疑者ら7人は4月14日、男性を東京都世田谷区の自宅から施設に連れて行く際、車中で手錠などを使って男性の手足を拘束。入所後も、男性を施設内の柱に鎖で体を縛るなどして拘束し、手足に擦り傷や皮下出血を負わせ、死亡させた疑い。

案の上というか、ニートの更生施設(ニートであることが何か悪いことなのだろうか)で収容生の死亡事故が発生した。詳しい原因は現時点では不明だが、何らかの拘束具などが被害者に使用されたことは報道されている。
この施設の責任者は50代近くのオバサンだったが、何度か6時台のニュースで「ニート」や「ひきこもり」をたたきなおすとかいって、子供相手にわめき散らしているのを見た気がする。今回の事件も自分には責任がないと通り一遍の主張をしていたが、口ぶりからするとおそらく社会心理学の学位も、心理療法士や心理カウンセラーの資格も持っているまい。(そして勿論問題の本質を見抜く眼力も)
なんだか、”平成版”戸塚ヨットスクール”といいたいところだが、本家も先日再開したようでなんともタイムリーな話題となってしまった。
※このオバサン、同じ局のニュース番組にコメンテーターとして「この問題の権威です」というような顔をして出ていたような気がするのだが、私の勘違いだろうか?

先日も、元ニートだったという経歴の人がこういう施設を創設して、70~80万で親御さんから子供を預かってたたきなおすというようなことを言っていたが、ニートや引きこもりを経験したことのある人であればこういう環境が彼らにもっともふさわしくないことは経験上分かるはずである。
怪しげな民間療法や新興宗教との類似点も目につくが、時流にのって一儲けしようという山師であることは想像に難くない。
そもそも、うつ病、抑うつ状態の人間に対して何もかも分かった振りをして励ましたり、「がんばれ、がんばれ」と叱咤することはタブーとされている。

こういう人の弱みにつけこんだ民間療法や似非教育機関は絶えることがないが、戦後の復興期からのモーレツ社員教育(今も相変わらず続いているようだ)や帆船による海洋での生活矯正などから、脈々とつながる教育におけるスキマ産業の最たるものである。
この程度の胡散くさい連中に社員を預ける企業や、子供を託す家庭も浅はかだが、ニートや引きこもりといった人間すら食い物にする人間がいることには驚く限りである。

極端な例だが、かつてナチスは、強制収容所に集めたユダヤ人に劣悪な環境で兵器や生活用品の生産を強いて、挙句の果てにファルベン社の毒ガスで大勢を殺害した。彼らが収容所で働かされていたのは、ガス室の稼動のキャパシティの問題で、大量に人間を殺害できるガスと設備が開発されると次々とユダヤ人収容者はそこに送り込まれた。
そしてさらに醜悪なことに、殺害されるユダヤ人たちは裸にされ、金目のもの(髪の毛や金歯まで)をすべて奪われたという。
経済的な効率化というものを突き詰めれば、人間はこういう煉獄に行き着く。その標的を社会的弱者に定めるのももはや人間の本能というべきものであろう。

定職についていないからといって、振り込め詐欺グループのように(TVニュースで見る限り立派な事務所を抱えていて、普通の会社員のようにふるまっていた)、犯罪行為を犯したわけでもあるまい。
まして、生活するためといって、強度を偽った建築物を売ったり、建築法を無視したホテルを日本中で運営したり、会社の財務をごまかして株主を集めたりする反社会的人間に比べれば、すっとましである。
(そして、下らない国会を運営する議員連中をはじめ、やたら人を実弾で殺害する警察官や、アスファルトの下から大根が生えたからといって後生大事にサンプルを大学に持ち込んでDNAを複製しようという薄ら馬鹿が、仕事をしたことになり税金から給料を得ている状況を見れば、何もしないほうがまだましであるとハッキリといえる)

ともあれ、ニートや引きこもりといったカテゴライズが確立されつつある今、彼らを直接・間接的に締め付けようという社会的圧力が高まるのは歴史的にも繰り替えさえたことだ。
(日本の江戸時代における屠殺人をはじめ世界中の差別政策にも例を事欠かない)
特定の人間をいろいろな理由をつけて、弾圧にさらし、ジェノサイドすることは世界の各地で多かれ少なかれ行われてきたことであり、日本の現在の状況はまだその端緒に過ぎないのかもしれない。しかし、こういった状況はすぐにエスカレートし、こういった事件が日常化する日も近いのかもしれない。
全国でホームレスが中学生や高校生に暴力を受けたり、殺害されたりするニュースもよく聴くがもはやメディアもなれてしまったのか、被疑者の行為を強く非難することも少なくなってしまった。

しかし、結局ゼロ金利で日本の企業モラルを腐らせたのは日本政府と日銀であり、就職難を放置し就労者のニッチとモチベーションを減退させたのは他ならぬ企業である。(私の就職した会社でも、私の入社後8年くらいは新卒の採用をしなかった)
つまり目先の利益を優先し健全な社会の成長について努力を怠ったのは、ニートや引きこもりではなく、既得権益に固執していたこれらの組織である。
罵倒され、拘束具を着せられ、暴力にさらされるのは、本来この連中でなくてはならないのではないか。

最後に。
おそらくメディアで追求されることは少ないだろうが、この事件を起こした組織はNPO法人ということで、認可を行った日本の政府や省庁も責任をまぬかれまい。
ニートや引きこもりを社会から排除したいと思うのであれば、間接的な手段を使わず、自ら手を下せばよい。
それが非人道的であると感じる感性を持つのであれば、もっとほかの対策で救済を行うべきであろう。
by Tibbets_EnolaGay | 2006-05-09 18:54 | 世俗的なこと
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