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責任のなすりあいをする前に患者の救済を
<C型肝炎訴訟>国と製薬2社に責任、賠償命じる 大阪地裁 [ 06月21日 13時35分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース <C型肝炎訴訟>国と製薬2社に責任、賠償命じる 大阪地裁 [ 06月21日 13時35分 ] このフィブリノゲンという血液製剤、輸入血液だけではなくてさまざまな薬にも材料として用いられており、数年前からそういった薬の使用にあたっては医師から患者へのインフォームドコンセントが、厚生労働省によって義務付けられたようである。 その際に薬を使うことのリスクを説明されるのだが、フィブリノゲンについては「滅菌処理をしてあるものの、その時点で医学的・科学的に確認されていないウィルスが完全にないとは言い切れず、何らかの感染症についても輸血に比べてきわめて確率は低いが100%ないとはいえない」という説明を受ける。 おそらく、厚生労働省の指導によるものであろうが、医師側では、薬の成分や製剤会社のかかれたパンフレットの写しを渡され、医師から前述のような説明を受けた旨について患者の署名をとるように義務付けられたようである。 血友病禍の教訓を生かし、フィブリノゲン製剤が使用された患者のアカウンタビリティ(追跡可能性)を確保するための処置と思われる。 しかし、ここで疑問が生じる。 厚生労働省がすでにそうした対策をとっているということは、現在裁判で争われている国や製薬会社や病院の管理責任上のミスを自ら認めているといえるわけで、長々と争っている意味が不明である。 しかも、上記のような対応をとり始めたのはC型肝炎の被害がかなり広がっているという報道がなされて世間の耳目が集まってから、かなり時間がたってからのことだった。 対応の遅さはお役所ならではだが、それだけ時間をかけて全国の医療機関に運用改善を指導するほどのコンセンサスが政府や厚労省内にあるにも関わらず、なぜ今頃まで判決に時間を要するのか。係争するより、自ら非を認めて譲歩するほうがよほど生産的である。 責任のなすりあいや、その当時の技術ではわからなかった(※米国側で危険性が確認されていたとされる証拠もあり、この言い分はきわめて疑わしい)などとくだらない裁判闘争をする暇があれば積極的かつ早急に患者を救済するように動くのが、国や公僕として本来の役割ではないのか。 ・・・ 以下、不穏であり、たぶんに推測が多く含まれる内容だが一応書いてみる。 例の血液製剤の輸入にかかわったミ○リ十字には悪名高い731部隊(いわゆる石井部隊)のメンバーがいたという。 彼らは、中国大陸での非道な実験のデータをGHQに提供する代わりに、戦犯として弾劾されることを免れて、日本の再興期にさまざまな分野の要職についたとされる。 元々化学者や医療関係者がメンバーに多く含まれるので、彼らが野に下った事実は考えるだけでぞっとさせられる。 当時の米国は、その石井部隊が日本に持ちかえったデータが喉から手が出るほど欲しかったと見え、GHQは部隊の指揮官である石井の自宅に足しげく通い、結果的に石井を免罪したようだ。 その後、ある報告によれば、石井は米国からの招聘を受け、その後の朝鮮戦争など米国のために生物化学兵器の実験を続けたとされる。(一部の研究者からは生物化学兵器の父と呼ばれているという) フィブリノゲンの危険性を看過した(あるいは利益のために容認した)人間には、こうした部隊のメンバーの関与もあったかもしれず、先の大戦でわれわれの先祖の産み落とした負の遺産が今になって報復をしているように思えなくもない。 非加熱製剤の輸入に断固として反対した、とある血友病の権威(少なくともその当時は・・・)とされた人物は、先に述べた石井部隊のメンバーだったといわれ、その後の裁判でも情勢が不利になると体調を理由に入院を繰り返し、長引きすぎた裁判の最中この世を去った。 当時のこの人物の言動を鑑みるに、われわれの同胞がかつて犯した許されざる冒涜行為の付けが、回りまわって国民に災厄として還ってきたのだと考えられなくもない。 旧満州の中国人や連合国軍の捕虜たちを”マルタ”とよび、化学兵器や細菌兵器を使用した残虐な人体実験は、今では信じがたいが、過去に間違いなく我々の数世代前のサブヒューマンたちが明確な意図を持って行った非人道的行為である。 人間の業(カルマ)は、長い時間をかけて必ず人間に還ってくる。不幸にしてそれは当事者とあまり関係ない人間の場合ということも、時にはあるのかも知れない。
by Tibbets_EnolaGay
| 2006-06-21 17:57
| 世俗的なこと
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