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偏見に満ちた日々の雑感・・・とHR/HMや映画のレビュー
by Tibbets_EnolaGay
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本末顛倒
<再チャレンジ支援>国家公務員採用「フリーター枠」断念 [ 12月02日 03時00分 ]
Excite エキサイト : 政治ニュース

この内閣には、再チャレンジ相なんて職責もあることを聞いて笑わせてもらったのだが。

公務員にフリーターを採用するという発想は、貧困というか、屁理屈というか・・・、本筋からはずれている。

新卒学生すら、就職が困難な状況にあるのは、雇用を安価にすませて人件費をできるだけケチってすませようという浅ましい企業のやり方を野放しにしているせいだ(中小企業には雇用保険にすら入っていない企業も珍しくないそうだ)。

---

私の就職した当時は、就職難がひどくなる直前で、私の入った会社では次の年から新卒採用を10年近く見送った。

当然、職場では我々の世代の後の社員がぽっかり抜けており、その後入ってきた新社員は年が近く相談しやすい先輩がおらず、大いに悩んだようだ。
少なくとも私が見る限り、職場の人間関係は円滑ではなく、組織としての団結もかなり希薄なものだった(事実、忘年会や新年会もほとんど行われなかったし、誰が辞めても大して意識されることもなかった)。

だが、経営者はそんなコミュニケーション上の問題など会社の運営にはなんの問題もないとお考えのようだ。

人件費を削りに削った挙句、中国人やインド人を外注に雇ったりして、経費を節減しろとお達しを出した。
※何年先には外注の6割を中国人やインド人に任せる目標とやらを掲げていたのを覚えている。彼らの雑な仕事を尻拭いするのが、誰なのか考えもせずに・・・。

---

フリーターに対する待遇を正社員に近づけるというような方策を唱えている省庁もあるようだが、そもそも福利厚生と人件費の安価なアルバイトを雇い(時には外国人の不法就労者をも)、それを使い捨て(実際に雇い入れた労務者と金払いのことで、口論になり重機で山中に埋めた建設業者も居た)、人間関係を軽んじることモラルの落ちた企業が常態化している現状が問題なのであって、アルバイトを雇うことを肯定するのはなんら自体を改善することにはならない。

人間を雇うということにもっと責任感を持つ企業を養成するべきであり、アルバイトやパート労働者を増やすことが解決になどならない。
いっそのこと、企業にアルバイトやフリーターというご都合主義な雇用形態を禁止するほうがよほどましだ。

原因を、ニートやフリーターに求めるのがそもそもの間違いだ。

容易に人間を使い捨てることに味をしめた、なんら努力もしないで金を稼ごうという企業家・経営者連中に、現状の就職難に対する責任は一切問わないというのか。

政府が、いくら経団連から高額な献金を受けていようと、その連中に懐柔されて、間に合わせの貧困な発想に終始しているようでは、"再チャレンジ"などというご立派(だがアバウト)なお題目は何の意味も持たない。

小泉政権の"財政改革"という胡散臭いスローガンが、多くの国民を侮辱した詐欺に終わったのを見届けた今、その後釜が同じ事を繰り返すのを国民はしらけた冷たい目で見ている。
by Tibbets_EnolaGay | 2006-12-03 09:25 | 世俗的なこと
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