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"ダーウィンの悪夢"
管理区域内の施設に流れ込んだ雨水をせっせとくみ出す職員の姿を見ていて、いまだ「人体に影響はない」だの「新たな放射能漏れは微量」(※この言い分は日によってコロコロ変るようだ)だのとおためごかしを言っている阿呆の脳みそを、原子炉の冷却水にジャブジャブつけてやりたくなった。
建物が破損して、大量に流れ込んだ水が放射能に汚染されている以上、放射能による汚染物質が外にももれ出ていることは明らかである。 ※いいかげんに放射性物質が、土埃のようなものだという数十年前の米軍の認識のような勘違い報道はやめたほうがいいと思うのだが。真空中ならともかく、大気にはさまざまな物質の分子が含まれており、それらが屋外から流入する以上、屋内にとどまっているという保証はない。 海外のメディアも「日本で、チェルノブイリのような原発事故がおきている」「日本政府は事実を隠蔽している(※これは要するに当時のソ連当局と同じであるという批判であろう)」ことを報じはじめているそうだが、間違いなく、そのとおりである。 毎日の報道を見ている限り、メディアや政府当局は明らかに虚偽の報道を繰り返しており、原子炉はその報道とはかけ離れたダメージを受けており、放射性物質の拡散状況は正確に把握されていないばかりか、報道内容も正確ではない。 地震が起きた当初は、原発の設備で火災が発生しているものの「放射能漏れはない」とほとんどのTVメディアが報じていたが、蓋を開けてみれば設備の破損、放射性物質を収めたドラム缶が空き中身が漏れ、大気中にも放射性物質が漏れ出たことが確認されたという。 おまけに、消化用の設備や器具の使いかたを知らなかっただの、地震の揺れが想定の3倍だっただの(ということは原発の耐震強度は公民館以下ということだ)、いろいろ浅薄な人的脆弱性もあきらかになってきた。 そして、そのままでは稼動再開できないことがようやく最近になって発表されたわけであるが、当初の報道からすると、ここまで事実を捻じ曲げて発表するには誰かの作為が介在していると考えるのが自然である。 --- ちょっと見方を変えると、なんら資源のない地方に原発を押し付け、都会が電力を享受するこの図式は、例の「ダーウィンの悪夢」という映画によく似ていてげっそりする。 原発の見返りに、自治体や金に目の眩んだ地方の成金議員どもは、道路や鉄道の公共工事だの、環境整備のための支援金だのを受け取るが、その実その手のエサをばら撒く連中は地方の振興など毛ほども関心がなく、地域の過疎や開墾地の放棄や医療などの行政サービスの劣化も当然のように放置する。 元凶となるのは地方の貧困であり、フィクサーは電力会社だったり、その金をバックにした政治家だったりする訳だが、彼らはそもそもその土地や地元の人々になんら貢献する意思はないから、当然その結果はさらなる悪循環を生む。 さらなる、経済格差と過疎・過密の進行である。 <柏崎刈羽原発>事務棟の天井落ち通路ふさがる 東電未公表 [ 07月28日 03時03分 ] Excite エキサイト : 社会ニュース [毎日新聞]
by Tibbets_EnolaGay
| 2007-07-28 09:16
| 世俗的なこと
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