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"DISTURBIA(ディスタービア)"
最近、映画館に行くのが嫌いになってしまったので、どうしても「アップ トゥ デイト」でないセレクトになってしまうのだが、またまた今更の映画評である。
パッケージの「スピルバーグがほれ込んだ脚本」という売り文句に、ほんまかいなという疑問を持ったのだが、本当にドリームワークス作品だったので、まず意表をつかれた。 ついでにいうと主人公が、シャイア・ラブーフ(※マイケル・ベイの”トランスフォーマー”で主役に抜擢された彼)だったので、さすがにああいう大作に出るとこういう小品にも出ないといけないのか、と思ったのだがこれもとんでもない勘違いだった。 脇を固めるキャストが、キャリー=アン・モスに、デビッド・モースという凄い顔ぶれ。 脚本は謳い文句のとおりに抜群に面白く、演出も巧みで、「こういう落ちかな」という観ている側の予想を軽くかわしながら、どんどんストーリーは進んでいく。 ベタなサスペンス調に「志村後ろ!」というようなシーンや、ちょっとひねくれたラブストーリーも盛り込まれており、最後まで飽きさせない。 ※だから、これだけのキャストが出ている訳だと納得。 舞台設定や、スタントなどは、標準的なハリウッド映画からするとかなり小規模な部類になるのだろうが、脚本でここまで面白い映画が作れるのかと関心してしまう。 とすれば、先般の米国での脚本家協会のストなどは仕方ないのだろう。 脚本家がこれだけの力を持っているから、ハリウッド映画やTVドラマというのはかろうじて生きながらえているのである。 逆に、日本の予算のしょぼいドラマや映画も演出や脚本次第で、いくらで面白いものが作れる余地があるわけで、日本のTV制作者がいかにあぐらをかいているかまで、思い知らされた次第。 --- ちなみに、監督は、D.J.カルーソ。 "テイキング・ライブス"や、”ソルトン・シー”(!)を撮ったこれまたすごい人である。
by Tibbets_EnolaGay
| 2008-06-02 09:21
| 映画
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