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日本をきちんと守ってね
<自殺>海士の両親、先輩隊員の「いじめ」が原因と提訴 [ 04月05日 19時03分 ]
Excite エキサイト : 社会ニュース 04年に自殺した海上自衛隊横須賀基地の1等海士(当時21歳)の両親が5日、「長男が自殺したのは先輩隊員のいじめが原因」として、国と元隊員を相手取り、約1億3000万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こした。 <海自いじめ>1等海士が自殺 両親が国と元隊員を提訴へ [ 03月28日 03時00分 ] Excite エキサイト : 社会ニュース 04年に自殺した海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)の1等海士(当時21歳)の両親=栃木県在住=が近く、「当時の先輩隊員のいじめが長男の自殺の原因だ」として、国と元隊員を相手取り、約1億円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こす。 どこの職場でもあるのだろうが、またも立場や力関係を利用したいじめによる事件。 一般の企業組織や、学校の運動部におけるパワーハラスメントというのは、よく聞く話ではあるが、自衛隊のような統率力・団結力の必要な組織の中でも行われていたとは驚きである。 こういう事件が発覚したということは、この例だけではなくほかの駐屯地などでも行われているのだろうか。(常識的に考えて我々が見聞きした事象が、全体の極々一部だというのはまずあり得ない) 言うまでもないが、人を傷つける行為は行った本人にはほとんど自覚がなく、受けた側はまず忘れることはない。長期間に渡り苦しむことになる。 結果、仕事を辞めるか、続けるかで懊悩し、受けた暴力行為そのもの以外にも複合的な苦しみに向き合うことになる。 私も身近に、こうした陰湿ないじめを受けて会社をやめた知人が何人かいて、被害者の方には本当に同情を禁じえない。 私が目にしただけでも、他の社員が大勢いる前で、部下の腕をねじり上げたり、フロア全体に響き渡るような声で叱責したり、人を机の前に呼びつけては別の用件を電話で話している間延々立ったまま待たせたり、極めて幼稚で陰湿な行為であった(おそらく他にも数々のバリエーションがあるのだろう)。 いじめや嫌がらせをした人間は、管理職だったり主任だったりするので、特にとがめだて受けることも無く会社に残っている。本人が言い分けをするわけではないが、管理する立場の仕事のプレッシャーや責任が遠因だと、周囲もなんとなく容認してしまう雰囲気が生まれており、不気味である。自分もああならないように(いじめのターゲットにならないように)と、びくびくしながら上司のご機嫌を取る同僚も多い。 私の知っているケースでは、こうしたことの事実関係が会社のカウンセラーを通して、会社の総務部に通知されているにもかかわらず、放置されている状況である。その人間は、相も変わらず、次の標的を探して同じ行為を続けるのであろう。 極論かもしれないが、現在の日本における不登校やニートや自殺者の増加といった状況も、こうした人間の性質を背景にしているかも知れない。企業などの組織に残るのは人を平気で踏みにじる人間で、組織を離れるのは、それに堪えかねたセンシティブな人間である。 そして、ドロップアウトした人間の意見はどこにも届かず、組織に残った人間は相変わらず同じ事を繰り返す。 結果社会に居座るのは、人を平気で傷つける人間であり、それ以外の人間のニッチは極々狭いものになっていく。 死をえらんだ人を責めることは、その原因を作った人間を容認することになり、絶対に認めるべきではない。無論、死を選んだ人の精神状態や行動を理にかなわぬという理由で云々するのも全く余計なお世話だ。 被害者が高校生であろうと、社会人であろうと、同じである。その責は全て、加害者にある。 ※ちょっと話が脱線するが、大きな企業においては、半年とか一年の短期間に部下が何人も退職した管理職に対して、総務課や人事部が事情を確認する場合もあるそうだ。不当に厳しい労働条件を強いていたり、人間関係(もちろんパワハラ、セクハラも含むのだろう)で潜在的な問題がなかったかチェックするためである。ただし、あくまでごく一部の会社のようではあるが。 一般的にはこうした行為を行っているのが上司や先輩であるとき、周囲も行われていることを見て見ぬ振りをせざるをえない状況となる。 この自衛隊のケースではCIC内ということで、入室できる人間が限られており、あまり公けに行われていたのではないようではある。 もっとも、護衛艦のCICに入れる隊員がエアガンを持ち込んでこんな行為におよぶというのはどうなのだろうかという気がするが。 なんにせよ、国防の最前線に立つ人間が人権を平気で踏みにじる行為を行い、周囲もそれを看過していたことには変わりはない(寮やアパートで行われていたのではなく、職場で行われていたことなのだから周囲にも責任はあろう)。 人が死んだ事実はあきらかなのだから、為された行為について、業務の厳しさやプレッシャーは言い訳にはならない。 JR福知山線の脱線事故も業務のプレッシャーから発生した人災であったことを教訓とすれば、記事のようなことが自衛隊の組織内で行われた事実は、将来的に更なる事故や事件を招く警鐘と捉えるべきであろう。 最後に。 なぜか、こういう不祥事が発露した際、たいして時間をかけて確認をしたとも思えない状況で、関係者が「明確な因果関係は見当たらない」とか「そういう事実は無かったと認識している」と発言できるのかいつも疑問に思う。もはや問題を起こした側の常套句なのだが、最初から組織的な隠蔽を図り、まともに対応するつもりなど毛頭無いことを表明しているようで実に不快である。
by Tibbets_EnolaGay
| 2006-03-28 14:27
| 世俗的なこと
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