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「世界の陰謀論10選」
世界の陰謀論10選 2011年2月15日 11時30分
ネットコラム - エキサイトニュース
なにが”10選”だ。 安っぽい興味を引こうという魂胆が見え見えの上、内容が古臭さすぎて呆れる。 記述の内容も、不十分だったり不正確だったりと酷いものだ。 こういう記事を書くなら、フランス革命や共産主義とロスチャイルドの関係とか、フリーメイソンリーに関するものくらい最低限知っておくべきだし、触れるべきであろう。 真珠湾攻撃に関するトピックは、当時ハワイに駐留していた米軍将校が米国政府に対して、告発を行っている。こんなところに書くまでも無く、事実だ。 ちなみに、米国は日本の無条件降伏に先駆けて、度重なる日本の講和申し出を蹴って、原爆の実用の固執した。その結果、マンハッタン計画は、米国の大規模な予算と人員を投入した国家プロジェクトとして、広島・長崎に原爆を投下を行う形で完遂されるにいたった。 地球温暖化の捏造問題については、完全に記述が舌足らずだ。 その科学的根拠を補強するとされるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、アル・ゴアとともにノーベル平和賞を受賞した団体であるが、所属する数千人の科学者の中には、自らの報告書を組織としての結論と反しているということで握りつぶされたと主張する人物や、あまりの独善的で非科学的な在りように自ら脱退した人物も数多く存在する。 正式な報告書から、自分の名前を削除するように要求したものの聞き入れられなかったと証言する科学者までいる始末だ。 ※あの組織が公表した結論が、結果ありきのものであり、「プロパガンダ」であると主張する意見はそうした人々の主張が根拠となっているのだ。 『シオン賢者の議定書』が、ユダヤ人迫害云々を目的としたロシア人による偽書であるという知見もきわめて古臭いものだ。 これが誰が書いたものであるかを、かなりの説得力で解明してみせた研究者は多くいるし、この文書ときわめて類似点の多い『静かなる戦争のための 沈黙の兵器』というきわめてロジカルな科学論文も、出所は特定されていないが公表されている(内容としてはこちらのほうがより具体体・実用的なものであり、記述の然るべき部分から具体的な制作者を特定する人も多い)。 ちなみに、ユダヤ人とシオニズムというのは、完全に一致するものではないというのが、最近の専門家による見解だ。ユダヤ人が特定の宗教を厳格に奉じる信者の団体であるというのは正しくないし(まして特定の人種や民族を指すのでもない)、シオニズムというのも宗教的信条を示すものではないというのが、大まかな論拠である。 ※例えば、米国などで、反ユダヤを攻撃する好戦的なロビイストが、全ユダヤ人の意見を代弁しているわけではない。 まだ、ニクソンの時代に、オハイオ州立ケント大学でおきた学生の射殺事件のほうが興味深いトピックであろう。 大学構内で、ベトナム戦争に反対するデモに参加していた学生4名が州兵の銃撃で射殺された事件だが、平和的なデモで学生が暴動の強行鎮圧のような方法で殺害された様子は勿論、4名のうち3名がユダヤ人だったという事実(当時、同大学の学生のうちユダヤ人は2パーセントに過ぎなかったという)。 他には、ノーベル平和賞を受賞した、キッシンジャーが出向く国の先々で紛争を誘発している事実(また、正式な政府高官から退いてからも同じような力を古い続けている謎)。 近年の米国における銃による大量殺人の多くに、向精神薬の常用者が関係している事実(そしてかの国では、学校や自治体が率先して児童や学生に、製薬会社と精神科医の薦めるままにそうした薬を普及させているというおぞましい現実)。 エイズやHIVウィルスの起源に関する疑惑。 HIVの第一発見者だと主張して譲らず、他国の研究所と激しい論争を繰り広げた人物がアメリカの国立癌研究所(NCI)のロバート・ギャロ博士だが、この人の発言の信憑性は近年では極めて疑わしいものとされている。 その理由には、90年代になって米国国立衛生研究所(NIH)がギャロをウィルス同定に虚偽の報告をした反倫理的行為で告発していたり、ギャロの元上司だったエセックスという人物はギャロと共に提唱したエイズ=アフリカミドリザル起源説を完全に否定する証言をしている。 挙句には、ギャロがフォート・デトリックの陸軍生物化学戦研究センター(米軍の防疫・細菌兵器研究の拠点)のウイルス学部門の責任者であったという”ウワサ”まであり、その糸を手繰っていくとギャロ自身がエイズを生物兵器として作り出した張本人であるという結論にまで到達するのだ。 : まあ、そんな具合で、もっともっと疑惑を孕んでいて、今日的な話題には事欠かない。 主観的な意見だが、すくなくとも”ロズウェルのUFO”など、今時アニメのネタにもならないような古典的な話題を扱うよりはずっと興味深いと思うし、よほど有用な陰謀の目録となると思うのだが、どうだろうか? --- それにしても未だに、アポロの月面着陸を陰謀論として、並べ立てるセンスには呆れるしかない。 これは、「カプリコン1」という映画と同じレベルのSF的な”ネタ”でしかない。
by tibbets_enolagay
| 2011-02-15 18:44
| 世俗的なこと
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